レポート
2019.11.22

微小プラ 年度内に計画 県 流出抑制へ対策会議

 世界的に海洋汚染を招いている、プラスチック製品が壊れて微小になった「マイクロプラスチック」の河川流出防止に向け、県は11月11日、対策検討会議を設置し、甲府・県防災新館で初会合を開きました。県内の河川で回収したごみを分析するなどして、年度内に流出抑制計画を策定する見通しです。

 対策検討会議は大学教授や学識経験者ら委員9人で構成。金子栄広山梨大大学院教授が委員長に就きました。
 県内のマイクロプラスチック汚染について、委員の仲山英之帝京科学大教授が、2017年の調査で富士川(富士川町)では1立方メートル当たり平均9・5個を検出したことを報告。東京・江戸川では11個見つかっていて、県内は都内と同等の汚染状況であることを指摘しました。
 流出抑制計画の策定に向け、委員からは「プラスチックがどこから河川へ流れ込むのか調査する必要がある」などの意見が出ました。
 県は10月に釜無川、笛吹川、富士川などの5河川8地点で、河川内のマイクロプラスチックを採取したほか、河川敷に落ちているごみを回収。汚染状況の分析を進めていて、計画に反映させる方針です。
 対策検討会議は12月、来年1月に会合を開き、計画に対する意見を取りまとめます。県民意見の公募手続きを経て3月に計画を決定する見通し。内陸県で海洋ごみの流出抑制計画を作るのは山梨が初めてです。

イベント詳細

イベント名微小プラ 年度内に計画 県 流出抑制へ対策会議
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