新型コロナウイルス感染拡大で昨年中止された、笛吹市の夏の風物詩「笛吹川石和鵜飼」が7月20日、同市石和町市部の笛吹川で始まりました。かがり火が川面を照らす中、鵜匠が鵜と一体となってアユを捕らえる光景が2年ぶりに戻りました。
市観光物産連盟によると、笛吹川の鵜飼いは、鵜匠が舟に乗らず川の中を歩いて鵜を操る「徒歩鵜」と呼ばれる伝統漁法。全国12カ所で鵜飼いは行われていますが、徒歩鵜は笛吹川のみといいます。
20日は死んだ鵜などに供養をささげた後、保存会の鵜匠が烏帽子や腰みの、マスクを身に着けて川に入り、笛吹高生がかがり火で手元を照らしながらアユを誘いました。首に綱を付けた鵜を放し、アユを捕まえると、河川敷の観光客らから拍手が湧き起こりました。約300発の花火も上がりました。
川崎市から友人と来た50代女性は「コロナで自粛が続いていたが、伝統的な鵜飼いが楽しめて本当に良かった。コロナに負けず伝統を守り続けてほしい」と話していました。
笛吹川石和鵜飼は8月19日まで木、土、日曜日の午後8時から8時50分まで(土曜日は午後8時半まで)行います。
イベント名 | 2年ぶりの「徒歩鵜」石和 |
日程 | 7月20日 |
場所 | 笛吹市石和町市部の笛吹川 |