甲州市塩山三日市場の「縄文大工」雨宮国広さんが行った、全国各地の子どもたちと石おので丸木舟を造るプロジェクトのドキュメンタリー映画「みんなのふね」上映会(同実行委主催)が3月8日、同市勝沼市民会館で開かれ、市内外から約160人が鑑賞した。
映画は、2021年夏に愛知県で樹齢250年のスギを切り出し、翌年夏から約1年かけ全国を回り、子どもたちと丸木舟「ミンナ」を完成させる様子を描いた作品。鑑賞後は、雨宮さんと制作を手掛けた西山祐樹さんによるトークもあり、映画に込めた思いやこれから挑む日本一周航海への思いなどを語った。
同市塩山上於曽の窪川由実さん(42)は「雨宮さんの思いや地球をより良くするためのものづくりに感動した。環境問題を抱える今、プロジェクトを一人でも多くの人に知ってほしい」と話した。
作品はこれまで山口県や愛知県などで上映された。地元の甲州市では初めて。
写真=上映会後、トークする雨宮国広さん(右)と西山祐樹さん=甲州・勝沼市民会館