昭和町は、土壌中で自然に分解される生分解性プラスチックを使った農業用マルチシートの普及を推進しようと、購入費の助成を始めます。農作業の省力化と脱プラスチックに向けた取り組みを後押しする狙いです。
町環境経済課によると、生分解性マルチは、微生物の働きで分解され、使用後は、はがさずにそのまま耕すことができます。プラスチックの削減につながり、農作業の効率化も図れることから近年、注目されています。ただ通常のプラスチック製マルチに比べて高価なため、助成することで導入の促進を図ることにしました。
町内に住所を置き、販売目的で農業をしている個人や法人に対し、今年1年間に生分解性マルチ購入にかかった経費を補助します。生分解性マルチの予定販売価格と、同等のプラスチック製マルチの差額の2分の1に、購入数を掛け合わせた金額を助成。上限は5万円で、年度内に申請できるのは1回のみです。
必要書類を添付して申請します。町環境経済課の担当者は「助成を通じ、環境に配慮した農業を後押ししていきたいです」と話していました。