新型コロナウイルスの影響で休館している動物園や野鳥公園など県内の生き物に関わる施設が、会員制交流サイト(SNS)などで、動植物や周辺の自然について情報発信しています。来館できない利用者に館内外の様子を知ってもらおうと企画。ファンから多くの「いいね」を得ていて、担当者は「生き物もスタッフも元気に過ごしています。収束したらぜひ会いに来てほしい」と話しています。
甲府市立動物園は、飼育員がライオン舎に手作りの寝台を設置する様子を公式フェイスブックとツイッターで公開。ショウコ(雌)とデネブ(雄)は台の上で、麻酔を使わない採血のトレーニングをする予定。このほか、イチゴをほおばるワオキツネザルや、プール清掃中の飼育員にじゃれつくペンギンの様子などを発信。担当者は「動物たちの元気な様子を見て安心してもらい、再開を楽しみにしてほしい」と話しています。
「外出自粛を余儀なくされている人たちに和んでほしい」と情報を発信しているのは、人と野生生物のつながりをテーマにした早川町の「南アルプス生態邑(ヘルシー美里/南アルプス邑野鳥公園)」。野鳥や植物、昆虫などに詳しいスタッフ7人が、巣箱から顔を出すムササビや子育てするハシブトガラスの様子を紹介。担当者は「人間の世界は大変だが、自然は変わらず待っている。再開した時にはぜひ来てほしい」と話します。
忍野村の富士湧水の里水族館は公式ホームページのブログをほぼ毎日更新し、インスタグラム「森の中の水族館。」でも飼育する生物の様子を公開。アユやふっくらした体が特徴のアメフクラガエル、大型水槽の清掃などスタッフの日常を紹介しています。
昆虫たちのリアルな姿をフェイスブックに投稿しているのは、北杜市オオムラサキセンター。クワガタやハチなどのメジャーな昆虫のほか、ムカデやセンチコガネなど珍しい虫の姿も見られます。えさを食べるゲンゴロウの写真なども紹介していて、担当者は「少しでも自然を感じて楽しい気持ちになってほしい」と話しています。
イベント名 | 生き物の様子、SNSで発信 |