富士川町青柳町の県道沿いの商店街に、自然食品を扱う「Natural&Ecology SEN(ナチュラルアンドエコロジー セン)」がオープンしました。地元農家が生産した有機野菜や環境への負荷が少ない日用品などを販売し、コミュニティースペースとしても開放しています。店主の上鶴恵子さんは「食や環境への思いを持った人が集まる場所にしていきたい」と話しています。
子育てを機に自然食品や環境保全に興味を持ち、町内で学校給食に提供する有機野菜を生産する団体などを設立してきた上鶴さん。同町や峡南地域では自然食品を扱う店はまだ少ないと感じていて、「地域の人が買い物をする際に、選択肢を提供できるようにしたい」と開店を決めたといいます。
社会福祉法人が昨年まで同町産の農産物を販売していた「いきいき村」が入居していた建物を活用し、9月2日にオープン。店名には自然食品を通じて過去、現在、未来が「線」としてつながり、安全で持続可能な地域を目指す意味が込められています。
店では地元農家が生産した無農薬の野菜や果物、加工品を販売。化学調味料不使用のレトルト食品なども並びます。化学物質が少ない洗剤や生理用品、竹で作った歯ブラシなど、環境負荷が少ない日用品も豊富に取り揃えます。
オーガニックな素材を使った飲み物やデザートなどを扱うカフェを併設した交流スペースも設け、キッチンとともに貸し出しを行っているほか、毎週月、金曜には地域の事業者による総菜の販売もあります。上鶴さんは「子どもたちや地域の将来を考える人が集まる店になればうれしい」と話していました。
営業時間は午前10時~午後6時。木、日曜定休。