甲府市は、次世代エネルギーとして活用が期待される水素について学ぶサマースクールを開校しました。水素関連事業者とのワークショップなどを通して、将来的に水素事業に携わる人材の育成を図ります。
脱炭素社会を推進する「こうふグリーンラボ」事業の一環として、市が山梨大に委託して初めて実施。中学生から社会人の計19人が参加しています。計6回の講座で、燃料電池を組み立てる実習や水素研究施設の見学などを行い、県内の水素関連企業の関係者と生活の中で水素や燃料電池を活用するアイデアも議論する予定です。最終回の31日に成果を発表します。
7月31日に市リサイクルプラザで行った開校式では、樋口雄一市長が「水素が身近になる社会の先駆者になってくれることを期待しています」とあいさつ。同大の担当者が、水素が注目される背景やエネルギーとして活用する際の課題などを説明しました。
参加した山梨大付属中1年の長田望来さんは、通っているジムで水素水を飲んだのをきっかけに水素に興味を持ったといい、「山梨から世界に発信できるように、水素の魅力をたくさん見つけたいです」と話していました。