都留市は、市内の小学校で海洋汚染につながる「マイクロプラスチック」の実態を紹介する取り組みを行っています。県内の湖や河川で見つかったごみを旅行用のトランクに入れて展示するもので、10月27日までに全7小学校を巡回して、環境保護の重要性を伝える目的です。
トランクは、県が内陸県の住民でも海洋汚染に対する当事者意識を育む目的で、「移動式博物館」をコンセプトに製作しました。2021年度から市町村などに貸し出しています。
トランクには、お菓子の袋や洗剤の空き容器といった日常で出るごみに加え、農業用資材や釣り具など農業が盛んで人気の釣り場が多い山梨県ならではのごみも入っています。ライターやスプレー缶のような引火性で危険なごみもあり、9月11日から展示が始まった東桂小の児童らは「すごく危ない」と驚いていました。
展示を見た同小5年生の児童は「自分たちが住んでいる地域の川や湖がこんなに汚れているとは思わなかったです。ポイ捨ては絶対駄目だと感じました」と話していました。