富士川町平林の温泉旅館「赤石温泉」を経営する保坂卓さん(75)は、近くにある妙蓮の滝に向かう遊歩道の一部を改修しました。新型コロナウイルスの影響で休業した期間を活用。営業再開した今は、宿泊客らに好評といいます。
妙蓮の滝は、旅館から300メートルほど西側の戸川にあり落差は約20メートル。「竜神伝説もあり、新緑や紅葉の時季だけでなく、冬はしぶきが凍り岩が竜のように見えるなど、どの季節も楽しめる」(保坂さん)が、川沿いの遊歩道には足場が悪いところもあり、往来には注意が必要でした。
宿泊客らが気軽に滝を見に行けるようにと、新型コロナウイルス感染拡大で休業に入った3月下旬ごろから改修に着手。直径25~50センチのさまざまな大きさの丸太を15センチ程度の厚さに輪切りにし、飛び石のように遊歩道に設置しました。石を運び、石段も本格的に整備しました。保坂さんは「木を埋める土や砂がなく、離れたところから砂を運ぶのが大変だった」と振り返ります。
5月中旬に完成し、今は宿泊客らが利用しています。保坂さんは「作業は大変だったが、訪れた人が『こんなにいい滝があるなんて知らなかった』と笑顔を見せてくれるのがうれしいです。近くには県営駐車場もあるので多くの人に訪れてもらいたいです」と話しています。
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