小菅村の玉川養魚場は、ヤマメを生きたまま宅配するサービスを始めました。清流で育まれた元気なヤマメを見てもらい、村に興味を持ってもらおうと企画。8月11日のサービス開始からこれまでに東京などから100件以上の注文があり、代表の横瀬徳義さん(59)は「生きた川魚に触れてもらうことで、東京を流れる多摩川の源流域にある村のことを知ってほしいです」と話しています。
玉川養魚場によると、村は1965年に国内で初めてヤマメの人工養殖に成功しました。現在は3業者が養殖しています。74年に創業した玉川養魚場は、併設するキャンプ場の利用客をメインに、ヤマメ料理やつかみ取り体験を提供してきました。都内の飲食店や道の駅こすげ、村営釣り場への納入などヤマメの販路が増え、近年では年間6万匹を養殖しています。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、飲食店の休業などで出荷量が減少したことから宅配を企画。水を入れた大きな袋に酸素を注入することでヤマメを生かすことができるといいます。水の中で動く姿や小判状の模様、生きた状態特有の明るい体色が見られることから、購入者からは「自宅でも生きたヤマメの観察ができました」「子どもの食育に役立ちました」と好評といいます。
配送時はヤマメの特徴などを紹介する冊子も同封。横瀬さんは「多摩川源流の清らかな水で育ったヤマメは、色合いも美しいです。村の魅力を知ってもらうとともに、足を運ぶきっかけになればうれしいです」と話しています。
3匹2650円と5匹3400円の2コースを用意。配送先は県内のほか、東京など首都圏の1都7県が対象で、オンラインショップで注文を受け付けています。オンラインショップはhttps://genryusakanashop.stores.jp
イベント名 | ヤマメ 生きたまま配送 多摩川源流の自然 自宅で感じて 小菅の養魚 場観察、食育…注文100件超 |