レポート
2022.11.22

学校に「小川」再現 ビオトープを改修

昭和・押原小は、かつて町内を流れていた小川の風情を再現しようと、敷地内にあるビオトープの改修を進めています。子どもたちに自然豊かな町の良さを感じ、古里に愛着を持ってもらうのが狙いで、水辺で生き物を観察しやすいように環境を整え、町内の川で捕獲された魚を放流しました。今後、周囲で季節の植物も育て、環境教育の場としても充実を図っていく予定です。
 ビオトープは現校舎の完成に合わせ、2004年に整備されました。全長約140メートルで、敷地内で引き上げた地下水が校舎の前を流れ、校庭の外の川に合流しています。当初はメダカやドジョウなどが放流され、子どもたちは水に触れられたが、最近はヨシが生い茂るなどして、水辺で観察するのは難しい状態になっていました。
 同校によると、町内は湧き水が豊富だが、地方病(日本住血吸虫症)の撲滅に向けた水路のコンクリート化などにより、湧き水が自然な形で流れる場所は見られなくなりました。本年度着手したビオトープの改修計画では、コンクリート化される前の原風景の復活を目指しています。
 夏にヨシなどを除草。10月18日には総合学習の一環で、3年生約50人がビオトープに魚を放流しました。県水産技術センターが同町紙漉阿原の今川で調査捕獲した魚の提供を受けました。カマツカやヨシノボリ、オイカワ、ドジョウなど9種類がいて、児童はセンター職員に魚をたらいに入れてもらうと、「元気でね」「大きくなってね」と声をかけて放しました。
 「自然の中にいる魚が学校に来て、自然と触れ合える」と吉田陽登君。長沼結那さんは「みんなが魚に興味を持てるようになる」と話していました。深沢秀興校長は「豊かな生態系や水の文化があると知り、自分たちの古里がいいところだと思ってもらえるようにしたいです」と話しています。

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