山梨市牧丘町北原の琴川ダムに特定外来生物のコクチバスが生息している問題で、県水産技術センターは11日、現地で個体数の調査や駆除用の網を設置するなどしました。目視の調査で少なくとも50匹のコクチバスを確認しました。
センターによると、11日は朝からセンター職員3人がダムに入り、目視で調査。複数の産卵床があったため砂をかけ卵を死滅させる処理をしたほか、7匹をやりで突くなどして駆除。これまでの駆除と合わせて計26匹を捕獲しました。
6月18日に釣り人から「コクチバスを釣った」との情報を得ました。センターは誰かが釣り目的で放流して繁殖した可能性があるとみています。琴川ダムや上下流域の川にはイワナやアマゴなどが生息していて、魚食性の強いコクチバスが捕食するなど在来生物への被害も懸念されています。
ダム内の漁業権を持つ峡東漁協の松土金護組合長は「特定外来生物を放流するとは許せない行為。生態系が破壊される可能性がある」と指摘。センターの大浜秀規所長は「多くのコクチバスが生息している状況が分かってきた。駆除に向けて検討していく」と話しています。
イベント名 | コクチバスの駆除網設置 |