レポート
2022.06.17

アイガモロボ 雑草防ぐ 北杜の水田で実証実験

 県内有数の米どころ北杜市で6月2日、農薬や化学肥料を使わずに雑草の繁殖を抑える水稲のアイガモ農法を、ロボットで行う県内初の実証実験が始まりました。市が、東京都内のベンチャー企業が開発を進める「アイガモロボ」を活用して企画。苗がある程度成長するまでの約3週間の実験で効果が確認できれば、市内の有機米栽培農家らに普及を図ります。
 アイガモロボは、高さ約30センチ、幅約90センチ、奥行き約120センチ。ソーラーパネルを装備し、太陽光発電で稼働する仕組み。搭載の衛星利用測位システム(GPS)を活用し、移動する範囲を指定できます。
 底部にあるスクリューで泥をかき回して水を濁らせることで太陽光を遮断して光合成を行いにくくし、雑草が根付かないようにします。有機栽培農家の除草の負担を軽減する効果が期待されています。
 有機米の品種開発や栽培を手掛ける「有機米デザイン」(東京)が開発を進めていて、来年の発売を予定しています。
 2日は、北杜市白州町白須の田んぼで実証実験が始まり、有機米栽培農家や市関係者ら約20人が集まりました。同社の中村哲也取締役が、ロボットの仕組みなどを説明し、実演しました。
 市は11月から、市内の保育園や小中学校の学校給食に、有機米を月2回程度取り入れる予定で、農家の負担を軽減し、効率よく有機米の栽培を行ってもらいたい考え。市担当者は「アイガモロボの効果が確認できれば普及に向けて、購入する農家への補助金などを検討したいです」と話していました。

イベント詳細

イベント名アイガモロボ 雑草防ぐ 北杜の水田で実証実験
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