サッカーJ2ヴァンフォーレ甲府(VF甲府)は、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを発信するため、ユニホームの製造途中に出た端材で作った「VF甲府SDGs」のロゴマークを付けたユニホームを作りました。選手が8、9月のホームゲーム3試合で着用しました。ロゴマークの縫い付けは、新型コロナウイルスの影響を受けている障害者就労支援事業所が担当しました。
VF甲府は4月にSDGsの実現に向けた宣言を行い、SDGsの17の目標を表現したブドウをモチーフにしたロゴマークを発表。クラブの取り組みを発信するため、夏季限定ユニホームを使用した8月上旬~9月上旬の磐田、千葉、京都とのホームゲームで、選手は裾にロゴマークが付いたユニホームを着用しました。
ユニホームを製造する「ミズノ」から廃棄処分となる端材の提供を受け、新型コロナの影響で商品の販売機会が減少し収入が減っている障害者就労支援事業所に作業を依頼。甲府市内の就労支援事業所12カ所で、障害者が端材の裁断やミシンでの裁縫、ロゴマークの圧着を行いました。
千葉戦では試合が行われた甲府・JITスタジアムの外周に事業所のブースを設けて商品販売と活動紹介を行い、事業所の約70人を試合に招待しました。
VF甲府でSDGs推進を担う前村幸樹さん(31)は「クラブがハブ(中核)となって人と人のつながりをつくり、環境問題の解決、誰もが生きやすい社会づくりに貢献していきます。これからも子どもからお年寄りまでが参加できるイベントや企画を行いたいです」と話しています。