富士川町などは10月7、8の両日、古代中国の皇帝で治水の神様として祭られる「禹王(うおう)」に関して意見交換する「第6回禹王サミットin富士川」を、同町のますほ文化ホールで開きます。全国各地から治水の有識者らが集まり、禹王にまつわる歴史や水害対策について話し合います。「禹」の名が付く富士川町の「禹之瀬」で、富士川の川幅を広げる大規模改修工事に着手してから今年で30年の節目にあたることから、町内で開催することになりました。
禹王は中国最古といわれる「夏王朝」の初代皇帝です。黄河の治水工事を成し遂げたとされることから、治水の神様として祭られています。
同町では、富士川の鰍沢の富士橋下流から鹿島地区までの約4キロが、禹之瀬と呼ばれています。サミットは2010年、禹王について研究を深めるために神奈川県開成町で初めて開かれ、今回は禹之瀬にちなんで富士川町で開くことになりました。
サミットでは、富士常葉大の竹林征三名誉教授が富士川の治水と禹王をテーマに講演します。禹之瀬などの現地見学も行い、富士川の水害について、国土交通省甲府河川国道事務所長や富士川町長らが意見交換します。