荒川の自然保護や環境整備に取り組んでいる認定NPO法人「未来の荒川をつくる会」(飯野正久会長)が、甲府市内で月1回取り組んでいる荒川の清掃活動が9月で100回を迎えました。学生や地元の高齢者ら多くの人が活動に協力し、延べ参加人数は7千人を超えました。同会は「きれいな荒川を守るため、今後も活動を続けていきたい」としています。
同会は2009年に設立。荒川沿いでウオーキングイベントを開くなどの活動をしていて、同市出身のシンガー・ソングライター宮沢和史さんが推進委員代表を務めています。
清掃活動は10年9月にスタート。毎月第1日曜(1月を除く)の早朝に、荒川のほか、支流の貢川や相川などで行っています。川の中のごみを集めるのが主な作業で、空き缶やビニール袋のほか、自転車やテレビなどを回収することもあるといいます。
当初は20~30人程度の参加でしたが、回を重ねるごとに輪が広がり、高校生らの団体参加も増えました。昨年度は1回当たりの平均参加者が100人を超え、100回目となった今月1日の清掃活動には135人が参加。千秋橋周辺でごみを拾い集めました。
10月6日に開く清掃活動の際には、100回を記念したセレモニーを計画しています。清掃活動を統括する河川清掃隊長を務める河野芳樹さん(46)は「『継続は力なり』ということを実感している。川がきれいになると同時に、延べ7千人を超える人の交流する場となっていることがうれしい。今後も魚や生き物がすめる川にするために活動を続けていきたい」と話しています。