笛吹市春日居郷土館では洪水被害で荒廃した旧笛吹川の跡を整備し、現在の石
和温泉街の基礎を築いたとされる小松導平(1878~1938)に関する資料約100点
を展示しています。
市教委文化財課によりますと、1907に起きた「明治40年の大洪水」で、今の近
津用水周辺を流れていた笛吹川が氾濫し、砂とがれきだらけになっていましたが、
小松導平は洪水で荒れた土地を整備しようと、26年に「笛吹川廃河川耕地整理組
合」を設立して、開墾と区画整理をしました。整備した場所は旅館などが立ち並
ぶ現在の温泉街で、同課の担当者は「小松の活動がなければ今の温泉街はない」
と話しています。
資料展では小松導平が使っていた足袋や和傘をはじめ、開墾状況と経費を年度
別にまとめた書類や日記、区画整理した場所を記した地図などが展示されていま
す。展示は来年7月末までとなっています。