富士吉田市大明見3丁目の織物業者が地場産業の郡内織物を使ったエコバッグを商品化しました。折り畳むと富士山の形になるデザインが特徴。
エコバッグを作ったのは、70年ほど前から市内で製織を行う「オサカベ」(刑部一吉社長)です。長年、スーツの裏地を作ってきましたが、新型コロナウイルスの影響による在宅勤務の増加で、受注量は新型コロナの感染拡大前の約7割減。新たな販路拡大のため、取締役を務める刑部蘭さんが企画しました。
エコバッグはポリエステル製で縦28センチ、横約29センチ。ポケットに入れて持ち運ぶことができ、コンビニなどで買い物をした際に気軽に使えるよう軽量でコンパクトにしました。はっ水加工も施しています。斜めにジグザグ模様が入っており、三角形に折り畳むと、山頂に雪が積もった富士山のように見えます。
商品名は「POKEFUJI(ポケフジ)」で、1900円。近く市ふるさと納税の返礼品にも登録する予定。刑部さんは「気軽に商品を手に取ってもらい、郡内織物と富士山に関心を持ってもらいたい」と話しています。問い合わせはオサカベ、電話0555(24)6334。