山梨県は11月14日、キングサーモンとニジマスを交配して開発した新魚を「富士の介」と名付けたと発表しました。全国から3千を超える応募の中から選びました。16日に富士の介の受精卵を養殖業者に引き渡し、県内での養殖が始まります。東京五輪に合わせて2020年の流通予定です。
県花き農水産課によると、今年2~3月にかけて新魚の名前を募集したところ、全都道府県から3163点の応募がありました。富士の介という名前は、キングサーモンの和名「マスノスケ」を踏まえ、「富士」から山梨がイメージできる点や、親しみやすいことなどが評価されたそうです。年内に商標登録される見込みです。
富士の介は、食味が高く評価されているキングサーモンと、飼育しやすいニジマスの両方の長所を持っています。身がきめ細やか、脂の乗りが良いことが特徴で、全長約70センチ、体重約3キロに成長します。将来的には年間50トンの生産量を目指すそうです。