山梨、静岡両県などは10月27日、汚泥の堆積が指摘される富士川流域の水質調査で、両県の16カ所で川の水や川底の泥を採取しました。発がん性が指摘されている「アクリルアミドモノマー」が含まれていないか調べます。
県大気水質保全課によると、両県と国土交通省甲府河川国道事務所が実施。7月の前回調査に静岡県富士宮市の内房橋付近を追加し、計16カ所としました。これ以外に早川町内の2カ所で濁りを調べるための採水もしました。
身延町の早川に架かる早川橋付近では、水質調査の専門業者がひしゃくを使い、瓶やポリタンクなどの容器に約5㍑の水を採取。シャベルで川底の泥約1㌔も採取しました。今後、採取した水と泥に含まれる成分を検証します。結果は来年1月ごろ公表の見通し。
水質調査は水量の変化で水中のアクリルアミドモノマーの濃度が変わる可能性があるため実施。調査は来年1月にも行います。