北杜市の村山六ケ村堰(せき)疎水の保全活動などに取り組む住民グループ「村山の郷・育む会」は7月28日、同市高根町の同疎水川子石分水周辺で、地元農作物の加工品試食や自然観察などのイベントを開きます。
同疎水は約千年前に整備されたとされ、地元住民が管理してきました。市内の南北約16キロにわたって流れ、田畑の受益面積は約550ヘクタールに及びます。歴史的な価値などが評価され、昨年11月には世界かんがい施設遺産に登録されました。
イベントには近隣住民や子どもたちが参加する予定で、各地区から疎水をたどって分水地点に集合します。集合後は、疎水の源流となっている千条の滝の水を使った野だてを食べたり、希少植物を観察したりします。