丹波山村の特産品の6次産業化を図る一般社団法人「たばやま観光推進機構」が、同村でブランド化を目指すアユを使った商品開発を始めています。最初の商品は養殖アユの干物を土産品として考案。10月中に道の駅たばやまで販売を目指しています。
干物には、丹波川漁協が大菩薩嶺から流れ込む沢「貝沢」の水で養殖した16センチほどの成魚を使用。村内に流れる丹波川の河原で天日干ししていて、地元の河原を「かあら」と呼ぶ同村民の発音から商品名は「かあら干し」にしました。道の駅たばやまと村営釣り場で販売し、2匹入りを700円、3匹入りを820円で提供します。解凍後、火にかけて5分程度で食べ頃になることからキャンプ場利用者にも勧めます。
同機構は村の委託を受け、今年4月に元地域おこし協力隊員らで活動を開始。多摩川源流の丹波川がアユの釣り場として主に首都圏の釣り人に人気なことからアユを地域の新たな名産にしようと村営釣り場内の加工所で商品を開発しています。
商品の第一弾となったかあら干しは同村のふるさと納税の返礼品としての採用を目指します。また、地元の飲食店や宿泊施設に料理メニューで扱ってもらおうと甘露煮の開発も進めています。同機構の福島千冬さんは「もともとあったアユを地域創生に活用し、住民の誇りにしたい」と話しています。