山梨県内の水産養殖業者や旅館組合などでつくる「甲州トラフグ組合」は6月6日、笛吹市内の養殖池にトラフグの稚魚1万5千匹を放しました。
海水魚の特産品化を目指す県の事業の一環です。県花き農水産課によると、海水魚の陸上養殖は年間を通じて安定して出荷できることがメリットで、栃木県の「温泉トラフグ」が先駆例として有名です。
人工海水で養殖し、10月以降、山梨県内の温泉旅館やレストランに成魚を配り、オリジナルメニューを考案してもらいます。甲州トラフグ組合は今後、山梨県産として付加価値を高めるため、出荷前にワイン用ブドウの搾りかすなどを与えることも検討し、ブランド化を図っていきます。