サツキマスを富士川流域の新たな観光資源にしようと、3年前から放流活動を
している県内の市民グループは、海まで下って再び川に戻ってくるサツキマスの
遡上調査をしました。今回の調査では遡上したことを示す体形をしたサツキマス
を1匹を確認でき、メンバーは「今後も放流を続け、遡上する魚を増やして自然
繁殖につなげたい」と話しています。
サツキマスは水温が低くなる秋から冬にかけて海や河口まで下り、春から遡上
を始め、秋に渓流域に到着して産卵して年明けごろにふ化します。放流した多数
の個体の遡上が確認できれば、自然環境下で産卵、繁殖し、海へ下り、川を遡上
するサイクルの大規模な復活が期待できるそうです。