公益財団法人富士山をきれいにする会(野口英一理事長)は9月13日、富士山5合目周辺で「富士山環境美化後期クリーン作戦2024」を実施しました。昨年の後期クリーン作戦は台風の影響で中止されたため、実施は2年ぶりです。県内外の29団体と個人の計約300人が参加し、70キロのごみを回収。参加者は夏山シーズンが終了した世界文化遺産・富士山の清掃活動を通じ、環境美化への決意を新たにしたようでした。
富士吉田・富士北麓公園で出発式を行った後、清掃に出発。出発式であいさつした野口理事長は「富士山は10日に閉山し、シーズン後の大掃除となる。美しい富士山を後世に引き継いでいけるよう、今後も活動を続けたい」と抱負を語りました。
午前10時ごろ5合目に到着すると、参加者は団体ごとに周辺の駐車場やロータリー、登山道を別れて歩き、食品の包装やペットボトル、たばこの吸い殻などを拾い集めました。5年ぶりに参加したという19歳の大学生女性は「今は県外で生活していますが、生まれ育った地域に貢献したいと考えて参加しました」と説明。父親と一緒にロータリーでごみを集め、「世界遺産をきれいにすることができて良かったです」と表情に充実感をにじませていました。
この日回収したごみは可燃物が約30キロ、不燃物が約40キロ。甲府市の団体職員男性(48)は「人が通る所にごみは少ない印象でしたが、登山道から少し入るとペットボトルや包装紙が目立ちました。きれいな環境を残していけるよう、地元の住民として考えるきっかけになりました」と話した。
イベント名 | 富士山環境美化後期クリーン作戦2024 |
参加人数 | 300人 |
日程 | 9月13日 |
場所 | 富士山5合目など |
主催 | 公益財団法人富士山をきれいにする会 |