富士川町平林の「釣り堀けやき」は26日、ペットボトルに入れたイワナの卵を配る。自宅などで稚魚がふ化する様子を観察できる。
釣り堀を管理する深沢秀人さん(67)と、同所で忍沢養殖場を経営する秋山富一さん(72)が初めて企画した。秋山さんは地域の小学校などに卵を寄付して成長の過程を学んでもらう取り組みをしていて、2023年秋にはペットボトルに入れたアマゴの卵をふ化させることに成功。「手軽に魚の生態を観察してもらえる」と説明する。
卵は直射日光と高温、凍結を避け、ペットボトルに入れたまま保管する。順調に生育すれば2月中にふ化し、稚魚が泳ぐ様子を観察できるという。ふ化後は釣り堀に返却してもらう。深沢さんは「渓流に生息するイワナを観察できる機会は貴重。ぜひ体験してほしい」と呼びかけている。
配布時間は午前10時~午後4時。無料。卵3個を入れたペットボトルを12本用意し、先着順で受け付ける。問い合わせは深沢さん、電話090(3599)1246。